部活を最後まで続けても、受験勉強は始められる――高2の秋からつくる「勉強のスイッチ」
部活を最後まで続けても、受験勉強は始められる
――高2の秋からつくる「勉強のスイッチ」
部活も頑張りたい。
でも、大学受験のこともそろそろ考えなければならない。
高2の秋になると、そんな悩みを持つ高校生が増えてきます。
特に運動部の場合、平日は部活、土日も練習や試合。
帰宅すれば疲れている。
「受験勉強を始めた方がいいのは分かっている。でも、塾に通う時間がない」
そう考えてしまうのも無理はありません。
けれど、受験勉強を始めるために、部活を辞める必要はありません。
すべての受験科目を、一度に始める必要もありません。
高2の秋なら、まずは一科目からでもいい。
自分の好きな科目、得意な科目から「受験の武器」をつくっていく。
そんな始め方もあります。
■ バスケットボール部を最後まで続けて、第一志望へ
播磨塾には、バスケットボール部に最後まで所属しながら受験勉強を続け、第一志望の関西大学に合格した生徒がいました。
もちろん、部活をしていた以上、勉強時間が十分にあったわけではありません。
基本となっていたのは、週1回75分の授業と、週1回2時間の演習・アウトプット授業。
毎日のように塾へ通っていたわけではありません。
部活がある日は、部活を頑張る。
決めた日は、塾で授業や演習をする。
そして、週末やテスト前など部活がないときには、積極的に塾へ来て自習する。
そんな高校生活でした。
今振り返ると、この生徒にとって播磨塾へ来ること自体が、
「勉強のスイッチを入れる」
役割を果たしていたように思います。
■ 忙しいからこそ、「勉強する時間」を先に決める
部活をしている高校生に、
「毎日何時間も受験勉強をしよう」
と言っても、現実には難しいことがあります。
だから、最初から長い勉強時間を求めなくてもいいのです。
大切なのは、
「時間ができたら勉強する」
ではなく、
「この時間は勉強する」
と先に決めてしまうこと。
授業の日、演習の日を決め、部活がない週末には自習室へ行く。
一週間の中に「勉強する時間と場所」を少しずつつくることで、学校と部活中心だった生活の中にも、受験勉強が入り始めます。
■ 「分かった」を「自分で解ける」に変える
先ほどの生徒も、ただ週1回授業を受けていたわけではありません。
75分の授業で理解した内容を、週1回2時間の演習・アウトプット授業で実際に解いて確認する。
その時々の進捗に合わせて演習内容を変えながら、
「分かった」
を、
「自分で解ける」
に変えていきました。
授業を聞いて理解することと、自分一人で問題を解けることは同じではありません。
だからこそ、
理解する。
自分で解く。
できなかったところを確認する。
この繰り返しを大切にしています。
限られた時間だからこそ、ただ授業を受けるだけではなく、理解したことを実際に使えるところまで持っていく。
部活で忙しい高校生には、特に大切なことだと考えています。
■ すべての科目を「授業」にしなくてもいい
高2の秋から、英語も数学も国語も理科も社会も。
すべてを一度に本格化させようとすれば、部活を続けている生徒にはかなりの負担になります。
だから、まずは得意な科目からでもいい。
例えば数学が得意なら、数学を受験で戦える科目へ育てていく。
それ以外の科目は、自習室で学校の課題や問題集を進める。
分からないところが出てきたら、待機している講師や担当講師が、可能な限り質問に答える。
「授業でしっかり伸ばす科目」と、
「自分で進めながら、必要なところで先生の力を借りる科目」。
全部を同じように扱わないことも、限られた時間を有効に使う方法の一つです。
■ 「自分には数学がある」
関西大学に合格した先ほどの生徒には、数学という得意科目がありました。
高2の時点で、すべての受験科目が仕上がっていたわけではありません。
それでも、
「まだ本格的な受験勉強はこれからだけれど、自分には数学がある」
そんな感覚は、本人の中にあったのではないかと思います。
一科目でも「自分にはこれがある」と思える科目がある。
これは、高3になってから大きな意味を持ちます。
周囲が一斉に受験勉強を始めたとき、
「何から手をつければいいんだろう」
という状態から始めるのではなく、
「数学はある程度できる。次は英語を伸ばそう」
と考えられる。
学力だけでなく、気持ちの余裕も違ってきます。
■ 部活を引退したその日から、急に受験生にはならない
「部活を引退したら、本格的に受験勉強を始めます」
よく聞く言葉です。
もちろん、それも一つの考え方です。
ただ、部活を引退した翌日から、突然何時間も勉強できるようになるとは限りません。
勉強にも、生活のリズムがあります。
だからこそ、部活をしている高2のうちから、少しでも受験勉強を生活の中に入れておく。
そして部活を引退したら、それまでにつくった勉強のリズムを崩さず、受験勉強の時間を増やしていく。
「部活」から「受験」へ一気に切り替えるのではなく、少しずつ重心を移していく。
部活を最後まで頑張りたい高校生にとっても、現実的な始め方の一つだと思います。
■ 高3になったとき、「ゼロ」から始めないために
高2の秋に、受験科目すべてを完成させる必要はありません。
毎日何時間も勉強できなくても構いません。
一科目なら始められるかもしれない。
週1回なら通えるかもしれない。
部活のない週末なら、自習室へ行けるかもしれない。
そこからで十分です。
大切なのは、今の高校生活をすべて受験中心に変えることではありません。
今の生活の中に、少しずつ受験勉強を入れていくことです。
そして高3になったとき、
「そろそろ受験勉強を始めなければ」
ではなく、
「もう始めている。あとは増やしていけばいい」
と思える状態をつくっておく。
バスケットボール部を最後まで続け、第一志望の関西大学に合格した先輩も、最初から受験中心の生活をしていたわけではありません。
できるところから始め、それを少しずつ増やしていった。
高2の秋の受験勉強は、それくらいの始め方でもいいのだと思います。




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