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中国1,290万人の高考は、実際にはどれくらいの競争なのか――「受験生の数」だけでは見えない中国の大学受験

16 時間前
読了時間: 4分

中国1,290万人の高考は、実際にはどれくらいの競争なのか

――「受験生の数」だけでは見えない中国の大学受験



■ 「1,290万人」という数字に、まず驚く


中国の大学受験を語るとき、まず目に入るのが「1,290万人」という数字です。


2026年、中国の大学入試「高考(ガオカオ)」の登録者数は1,290万人に達しました。


日本の2026年度大学入学共通テストの志願者数は49万6,237人です。


数字だけを並べれば、中国は日本の約26倍です。


しかし、この数字を見て、


「1,290万人が、同じ大学の合格枠を奪い合っている」


と考えると、実際の中国の大学受験とは少し違って見えてきます。


高考の競争は、単純な「全国一斉の椅子取りゲーム」ではありません。


重要なのは、


「どの地域で」

「どの順位にいて」

「どの大学・どの専攻を目指すのか」


ということです。



■ そもそも高考とは何か


高考とは、中国の「高等学校招生全国统一考试」のことです。


日本の大学入学共通テストと似た役割を持つ試験ですが、中国では大学進学を考えるうえで、高考の存在感が非常に大きいのが特徴です。


一方で、中国では地域によって試験制度や大学の募集枠、出願・合格の仕組みが異なります。


そのため、全国1,290万人を一つのランキングに並べて、


「上位○%なら大学に合格する」


というような見方はできません。


ここが、「1,290万人」という数字から受ける印象と、実際の高考との大きな違いです。



■ 1,290万人全員が「超難関大学」を目指しているわけではない


もう一つ大切なのは、1,290万人という数字の中身です。


中国では高等教育への進学機会も広がっています。


2025年の中国の高等教育毛入学率は61.3%でした。


ただし、この数字は「高考受験者のうち何%が大学に合格するか」を示すものではありません。


したがって、


「1,290万人いるから、大学に入ること自体が極端に難しい」


と、受験者数だけから判断することもできません。


実際には、


・どの大学を目指すのか

・どの地域の大学を目指すのか

・どの専攻を選ぶのか

・その地域でどの位置にいるのか


によって、競争の意味は大きく変わります。



■ 本当に厳しいのは「大学に入ること」だけではない


高考を理解するうえで重要なのは、


「大学に入れるか」


と


「どの大学・専攻に進めるか」


は別の問題だということです。


中国には、北京大学や清華大学など、非常に難関とされる大学があります。


こうした大学を目指す場合、1,290万人という全国規模の数字以上に重要になるのが、自分の地域における順位です。


つまり、


「1,290万人の中で何位か」


ではなく、


「自分が置かれている競争環境の中で、どの位置にいるのか」


を見る必要があります。


これは、日本の大学受験にも通じるところがあります。


全国の受験生が何人いるかだけでは、難関大学を目指す受験生の競争も、地元の大学を目指す受験生の競争も説明できません。



■ 日本の大学受験と比べると見えてくること


日本の2026年度大学入学共通テスト志願者は49万6,237人。


中国の高考は1,290万人。


数字だけなら、圧倒的な差があります。


ただし、日本の大学入試は共通テストだけで完結するわけではありません。


学校推薦型選抜、総合型選抜、一般選抜など複数の選抜方式があり、大学ごとの試験もあります。


そのため、


「中国1,290万人 vs 日本49万人」


という数字だけで、両国の大学受験の競争の強さを直接比較することはできません。


それでも、ここから一つのことが見えてきます。


中国では、非常に大きな母数の中で、地域ごとの制度や順位、大学・専攻の選択が絡み合いながら進路が決まっていく。


一方、日本では、多様な入試方式の中から、自分がどの大学・学部を目指し、どの方式で合格を狙うのかを考える必要があります。


仕組みは違っても、「受験生全体の数」だけでは、自分自身の競争の厳しさは分かりません。



■ 「1,290万人」から、本当に考えるべきこと


1,290万人という数字は、確かに巨大です。


しかし、それだけを見て、


「中国の大学受験は、日本の26倍厳しい」


と考えるのは適切ではありません。


本当に見るべきなのは、


「その1,290万人の中で、どのような進路を目指す人たちが、どのような条件のもとで競争しているのか」


ということです。


そして、これは日本の大学受験にもそのまま当てはまります。


全国に受験生が何人いるかより、


「自分はどこを目指しているのか」

「その大学・学部には、どのような競争があるのか」

「今の自分は、そこからどの位置にいるのか」


のほうが、受験生にとってははるかに現実的な問題です。


1,290万人という数字が教えてくれるのは、中国の受験生が多いということだけではありません。


大学受験の競争は、母数だけでは測れない。


地域、順位、大学、専攻。


その一つひとつを見て初めて、「どれくらい厳しい競争なのか」が見えてきます。


 
 
 

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