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日本語は世界有数の「オノマトペ大国」?

前回は「同音異義語」についてお話ししました。 同じ発音なのに意味が違う言葉がたくさんある日本語は、実は世界的に見てもかなりユニークな言語です。 しかし、日本語の面白さはそれだけではありません。 外国人が日本語を勉強していて驚くものがあります。 それが、 「オノマトペ」 です。 --- ■ オノマトペって何? オノマトペとは、 音や様子、気持ちなどを言葉で表現したものです。 例えば、 ・ワンワン ・ニャーニャー ・ザーザー ・ゴロゴロ などです。 犬の鳴き声や雨の音を表しています。 ところで、この「オノマトペ」という名前、どこから来たのでしょうか。 実は日本語ではありません。 語源は古代ギリシャ語の 「オノマトポイア(onomatopoeia)」 です。 意味は、 「名前(言葉)を作ること」 あるいは 「音をまねて言葉を作ること」 です。 英語でも Onomatopoeia(オノマトピア) と呼ばれています。 つまりオノマトペとは、 「音や様子から生まれた言葉」 という意味なのです。 --- ■ 日本語のオノマトペは種類が多い 実は日本語には数千種類ものオノマトペがあると言われています。 しかも大きく分けると4つの種類があります。 ① 擬声語(ぎせいご) 人や動物の声を表す言葉 ・ワンワン ・ニャーニャー ・ケラケラ など。 ② 擬音語(ぎおんご) 物の音を表す言葉 ・ザーザー ・ゴロゴロ ・ガタンゴトン など。 ③ 擬態語(ぎたいご) 音はないけれど様子を表す言葉 ・フワフワ ・ツルツル ・キラキラ など。 ④ 擬情語(ぎじょうご) 気持ちや感情を表す言葉 ・ワクワク ・ドキドキ ・イライラ など。 実は日本語の特徴は、 ③と④が非常に多いことです。 --- ■ 音がしないのに音で表現する? 例えば、 ・ニコニコ ・ワクワク ・ドキドキ ・イライラ これらは実際に音が出ているわけではありません。 それなのに、 「今日は朝からワクワクする」 「結果発表でドキドキした」 と言われると、その気持ちがすぐ伝わります。 外国人からすると、 「なぜ感情を音みたいな言葉で表現するの?」 と不思議に思うそうです。 --- ■ 日本人はオノマトペが大好き 実は私たちは気付かないうちに毎日使っています。 例えば、 「このパン、ふわふわだね」 「道がツルツルで危ない」 「テスト前でバタバタしている」 「宿題をコツコツやる」 「今日はぐっすり眠れた」 普通の会話ですが、 これだけで状況がかなり具体的に伝わります。 --- ■ なぜ同じ言葉を繰り返すの? オノマトペには 「ドキドキ」 「ワクワク」 「キラキラ」 のように繰り返しの形が多くあります。 これは日本語の特徴の一つです。 繰り返すことで、 「状態が続いている」 「何度も起こっている」 という感覚を表現できます。 例えば、 「キラ」 より 「キラキラ」 の方が、 光がたくさん輝いている様子が伝わります。 --- ■ 漫画大国だから発展した? 日本の漫画を読むと、 ・ドーン ・ガーン ・キラーン ・ズーン ・シーン などがたくさん出てきます。 特に「シーン」は面白い言葉です。 静かな音ではなく、 「静まり返った空気」 を表しています。 海外の読者が驚く日本語表現の一つです。 --- ■ 勉強にも役立つオノマトペ 実は勉強でもオノマトペは役立ちます。 例えば、 「毎日コツコツ勉強する」 「問題をスラスラ解く」 「知識をしっかり定着させる」 こうした表現は、 単なる説明よりもイメージしやすくなります。 国語の読解でも、 オノマトペが出てきたら登場人物の気持ちや場面の様子を考えるヒントになります。 --- ■ 最後に 「オノマトペ」という言葉は古代ギリシャ語から来ています。 しかし、その使い方の豊かさは日本語が世界でもトップクラスだと言われています。 私たちは普段、 ドキドキしたり、 ワクワクしたり、 コツコツ努力したり、 ぐっすり眠ったりしています。 気付いていないだけで、毎日たくさんのオノマトペに囲まれて暮らしているのです。 もし今日、家族や友人との会話を注意して聞いてみてください。 きっと、 「日本語ってこんなにオノマトペだらけだったのか!」 という発見があるはずです。 そしてそれこそが、日本語の面白さであり、表現の豊かさなのです。



 
 
 

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