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成果を生む努力、生まない努力

「努力は裏切らない」は本当か? 「努力は裏切らない。」 誰もが一度は聞いたことのある言葉でしょう。 部活動でも、勉強でも、仕事でも、この言葉はよく使われます。 しかし、少し意地悪な見方をすると、 「本当にそうなのだろうか?」 と思うこともあります。 実際、一生懸命勉強したのに思うような点数が取れなかった。 毎日頑張ったのに第一志望に届かなかった。 そんな経験をした人は少なくないでしょう。 その意味では、「努力は必ず報われる」と言い切ることはできません。 では、「努力は裏切らない」という言葉は間違いなのでしょうか。 私はそうは思いません。 むしろ、この言葉が誤解されやすいのは、「努力」と「結果」を一直線で結びつけて考えてしまうからです。 例えば、地図を持たずに目的地へ向かうことを考えてみてください。 どれだけ速く歩いても、どれだけ長時間歩いても、方向が違えば目的地にはたどり着けません。 勉強も同じです。 努力の量は大切です。 しかし、それ以上に大切なのは努力の方向です。 英単語を覚えればいい時期に数学ばかりしている。 基礎を固めるべき時期に難問ばかり解いている。 共通テスト対策が必要なのに二次試験の問題だけに取り組んでいる。 これでは、一生懸命努力しても結果につながりにくくなります。 努力が足りないのではありません。 努力の向け先が少しずれているだけなのです。 受験を長く見ていると、成績が伸びる生徒には共通点があります。 もちろん勉強時間も確保しています。 しかし、それ以上に、 「今の自分に必要なことは何か」 を考えながら勉強しています。 一方で、伸び悩む生徒は、 「頑張っているのに結果が出ない」 と苦しむことがあります。 実際に頑張っているのです。 だからこそ苦しい。 しかし、そのような時は努力を否定するのではなく、やり方や方向を見直してみる価値があります。 努力そのものは決して無駄にはなりません。 たとえ志望校に届かなかったとしても、努力する過程で身についた知識や習慣、考える力は残ります。 ただし、受験では限られた時間の中で結果も求められます。 だからこそ、やみくもに頑張るのではなく、「正しい方向へ努力する」ことが大切なのです。 高校2年生の皆さん。 「受験勉強は早く始めた者勝ち」という言葉を聞いたことがあるでしょう。 この言葉は半分正しく、半分間違っています。 ただ早く始めればいいわけではありません。 正しい方向で早く始めた人が有利になるのです。 そして、その方向を一人で見極めることは意外と難しいものです。 だからこそ、塾や学校の先生、先輩たちの経験が役に立ちます。 努力は確かに大切です。 しかし、本当に価値があるのは、 「どれだけ頑張ったか」 だけではなく、 「どこへ向かって頑張ったか」 なのかもしれません。 努力は時に結果を裏切ることがあります。 けれど、正しい方向へ向けられた努力は、想像以上に大きな力を発揮します。 受験生の皆さんには、ぜひ「頑張ること」と同じくらい、「何を頑張るか」を大切にしてほしいと思います。


 
 
 

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