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国語と社会の平行学習

 国語と社会は、実は同時並行で学ぶことで大きな効果が得られる教科です。社会科は、歴史・政治・経済を通して「言葉」を身につける場でもあります。例えば、資本主義・社会主義・グローバリズムといった社会の仕組みを表す言葉は、単に暗記するだけではなかなか身につきません。しかし、社会の出来事を理解するうえで不可欠な語彙であり、これらの概念を知ることで、子どもたちは世界をより深く捉えられるようになります。


 一方で国語は、その社会で学んだ言葉が実際にどのように使われているのかを確かめる教科です。論説文では、著者がこれらの概念を踏まえて自身の主張を展開していますし、小説でも社会背景や価値観を理解して読むことで、作品の味わいが大きく変わります。つまり、社会科の知識があるほど国語の読解は深まり、その逆に、国語で培う読解力があるほど社会科の文章が理解しやすくなるという、相乗効果が生まれます。


 社会科は「言葉を知る教科」、国語は「その言葉を使いこなす教科」と言うことができます。どちらか一方だけでは十分ではなく、両方を並行して学ぶことで、知識が単なる暗記ではなく、子ども自身の考える力へとつながっていきます。


 お子さまの学習を支える際には、国語と社会をセットで考えていただけるとより効果的です。両教科が互いを補い合うことで、学びはより深く、確かなものとなっていきます。ご家庭でも、ぜひこの点をご理解いただければ幸いです。

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