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受験までの勉強のやり方、時間の使い方について

受験勉強とは時間との闘いです。これは間違いありません。

一方、暗記しなければいけない科目・項目は早い時期に覚えても忘れてしまうので受験間際にやらなければならない。こちらは100%間違いです。時間の掛かる科目と言われている英語を例に考えてみましょう。


【単語の暗記】

ひとつの単語を覚えるのに3分。1日10ワードで30分。人間、追い詰められるとこのような計算をしますが成功した例はないはずです。何故でしょうか。これは全く縁も所縁ないものをいきなり覚えろと言われても無理があり、更にそれを短時間で暗記することは可能であっても、すぐに忘れてしまう。

単語ツールだけで、例文も見ずに覚えるというやり方は読解力を身に付ける、英作力を身に付けるという観点からすると近道とは言えません。すぐに忘れる上に記憶に残っている場合でも実践では使えないからです。我々日本人は日本語を忘れません。日頃の生活で表現したいことを表現するのに用いているからです。つまり文脈の中で使っているのです。英語においても同様で文脈の中で使わなければ覚えられませんし、使えません。では、単語ツールはどのような理由で存在するか、どのように使用するのか。

結論を言うと、単語ツールは確認のためのものです。1ページの中に10ワードあるのを、9ワード覚えていた。この場合残り一つは簡単に覚えられるはずです。何故なら類義語など近いものを知っているからです。こういう展開になると受験勉強というものはスイスイと進むものです。つまり、高1・高2の間に英語長文を多く読み、忘れてもいいので単語を見ておく印象付けておくということです。その際に自身で作成した単語帳には価値があります。そして、その後に単語ツールで確認すると自分の知らなかった単語がチェックできるということになります。


【高1の英文法】

もっと重要なことがあります。日本人が英文法をどう取り扱うかという問題については色々と議論がありますが、高校1年生の英文法は非常に重要です。何故なら、英語とはこんな言語という全体像が見えてくるからです。まず、中学校時の英文法に比べるとかなり理屈が多くなります。しかし、これが中学生時に習うより慣れろ的に教えられる事がピンと来なかった人や、なんとなく解っていたのだが今一つ腑に落ちなかったと言う人たちにもう一歩前進した新たな理解をもたらします。単語のところで長文を多く読むべきと書きましたが、今度は逆にその長文を読むためには英文法の理解が必要ということになります。ある英文を読解しようと試みるとします。この場合、単語が読めないだけならその単語を調べれば済む話です。しかし、文法的なことが解らない場合はどうでしょう。自力での読解は不可能になります。英文法は自学自習できるようになるための最低限度の条件なのです。英文法の理解なしに英文解釈を無理やりにしても、空回りし、苦痛を伴い、時間を無駄にする事でしょう。高校1年生時に英文法をマスターし全体像を捉え、その上で英文解釈や文法問題に取り組み、その過程で英単語・英熟語を無理なく文脈の中で覚えていく。高3で高1・高2のチェックをしながら、目指す大学の過去問をする。この展開になると、英語においては不可能な志望校は無いとさえ言えるのです。




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