top of page

周りがやっていない時期に動くことの価値(抜け駆けのススメ)

 勉強をしていると、「周りの友達がどれくらいやっているのか」がどうしても気になってしまいます。特に高校1・2年生のうちは、部活や行事も忙しく、まだ受験を意識していない生徒も多いため、「みんなまだ始めていないし、自分もまだ大丈夫だろう」と考えてしまいがちです。しかし、大学受験の現実をよく知っている立場からはっきり言えることがあります。

 “周りがまだやっていない時期こそ、勉強を始めれば差がつく” ということです。


周りと同じタイミングで始めても、差はつきにくい


 多くの高校生は、期末テスト前や模試の前、あるいは高3の春といった「周りが頑張り始めるタイミング」に合わせてエンジンをかけます。もちろんそこで努力することは良いことですが、“周囲と同じタイミング” では、成績の差は大きく縮まりません。

 なぜなら、その時期にはみんな同じように勉強量を増やすからです。「頑張っているのに成績が伸びない」という悩みが生まれる背景には、こうした“横並びの頑張り”があると言えます。


差がつくのは、周りが動いていないとき


 反対に、周りがテストに向けて本格的に動いていない「谷の時期」、たとえば期末テスト後の冬休み前、長期休暇の前半、学年末テスト前のまだ空気がゆるいタイミング――こうした時期に動くと、想像以上に大きなリードが取れます。

 成績のいい生徒は例外なく、この「谷で動く習慣」を持っています。部活が忙しくても、行事が詰まっていても、ほんの短い時間でも“抜け駆け”の学習を積み上げています。そしてその積み重ねこそが、受験学年になったときに圧倒的な差となって表れるのです。


抜け駆けはずるいことではない


 「自分だけ早くやるのはずるい」と感じる生徒もいます。しかし受験は競争です。他の誰でもない、自分の未来のための努力です。誰よりも早く始めたからといって、誰かの迷惑になるわけでもありません。

 むしろ、早く動き出すという選択は「自分の将来に責任を持った行動」だと言えます。これは勉強に限らず、社会に出てからも求められる大切な力です。


抜け駆け学習の始め方


 抜け駆けと言っても、特別なことをする必要はありません。


1日20分だけ英単語を始める


数学の苦手単元を一つだけ復習する


物理の基礎公式を整理する

こうした小さな積み重ねで十分です。むしろ、この“軽いスタート”が継続の鍵になります。


 そして、冬期講習や長期休暇は抜け駆けには最適です。周囲が「まだいいや」と気を抜きやすい時期だからこそ、ここで動けば本当に差がつきます。


まとめ


 周りが動きだしてから動くのでは、差はつきません。周りがまだ本気になっていない時期、いわば“誰も走り出していないスタートライン”で動き始めることこそが、大学受験における最大の武器です。

 高校1・2年生の今だからこそ、その選択をする価値があります。どうかご家庭でも、「早く始めることの意味」について、ぜひ一度話題にしてみてください。

ree


 
 
 

コメント


079-227-3191

  • Facebook
  • Twitter

©2020 by 播磨塾

bottom of page