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今日動く人が、未来を変える

「やる気が出てから始める」のではなく、「始めるから変わっていく」。新しい学年のスタートにあたって、私たちが伝えたいのはこの一点です。

明治時代の実業家・広岡浅子の人生をたどると、この言葉の意味がよく見えてきます。

広岡浅子は、もともと商家に生まれましたが、当時は女性が経営に関わること自体が珍しい時代でした。決められた役割の中で生きることが当たり前とされていた中で、彼女はその枠にとどまりませんでした。

結婚後、夫の実家の家業が危機に陥ったとき、浅子はその立て直しに関わります。経験も前例も十分ではない中で、彼女が頼りにしたのは、「どうすればできるか」を考え続ける姿勢でした。結果として事業は持ち直し、その後のさらなる挑戦へとつながっていきます。

炭鉱経営や銀行設立といった新しい分野にも踏み出していった彼女の歩みは、「準備が整ってから挑戦する」のではなく、「挑戦しながら整えていく」姿そのものです。

ここに、学びの本質があります。

勉強も同じです。「もう少し理解できてから」「時間ができてから」と考えているうちは、なかなか前に進めません。むしろ、わからない状態のままでも手を動かし、考え、間違えながら進むことによって、少しずつ理解が形になっていきます。

私たちが日々見ている中でも、伸びていく生徒には共通点があります。それは、「完璧を待たずに動けること」です。最初は小さな一歩でも、それを続けることで、やがて大きな差になっていきます。

広岡浅子は、女子教育にも力を注ぎました。これからの時代を担う人たちに「学ぶ力」を持ってほしいという思いからです。学ぶことが、自分の可能性を広げる最も確かな手段であると、彼女は知っていたのでしょう。

新しい学年が始まった今、大切なのは「何を目標にするか」と同時に、「今日、何をするか」です。

長い計画も大切ですが、それ以上に意味を持つのは、目の前の一日をどう使うかです。ほんの10分でもいい。1問でもいい。そこで手を動かしたかどうかが、未来を分けていきます。

変化は、いつも小さな行動から始まります。

この春、「考えるだけで終わる自分」から、「動きながら考える自分」へ。その一歩を、ここから踏み出していきましょう。私たちも、その積み重ねを全力で支えていきます。


 
 
 

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