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高校生活は、思っているより短い

高校の勉強量は中学の何倍ですか。 長年塾で生徒たちと接していると、時々そんな質問を受けます。 もちろん正確な数字は分かりません。 三倍という人もいますし、五倍、十倍という人もいます。 ただ、一つだけ確かなことがあります。 高校の三年間は、中学の三年間よりはるかに忙しいということです。 学習内容は難しくなります。 数学は抽象的になり、英語は長文化します。 理科や社会も、単に覚えるだけでは通用しなくなります。 ところが、高校生は勉強だけをしているわけではありません。 部活動があります。 学校行事があります。 友人との時間があります。 恋愛をする人もいるでしょう。 高校生活は、人生の中でも特に密度の濃い三年間です。 だからこそ、不思議なことが起こります。 毎日忙しく過ごしているのに、振り返ると時間だけがあっという間に過ぎているのです。 ついこの前入学したと思っていた生徒が、気が付けば高校二年生になり、そして受験学年になっている。 これは毎年のように見ている光景です。 受験勉強について考える時、私は生徒たちに一つのことを伝えています。 「一度だけ、本気で勉強してみてほしい」 三日でも構いません。 休日でも長期休暇でも構いません。 自分なりに限界まで勉強してみるのです。 すると、多くの生徒が同じ感想を口にします。 「思ったより進まない」 数学の問題集はなかなか終わらない。 英単語は思うほど覚えられない。 長文読解も予想以上に時間がかかる。 勉強というものは、頭の中で考えているよりもずっと時間が必要なのです。 だから受験で本当に大切なのは、能力より先に時間なのかもしれません。 もちろん才能の差はあります。 しかし、それ以上に大きいのは「どれだけ早く現実を知ったか」です。 高校二年生の皆さんには、ぜひ志望大学の過去問を見てほしいと思います。 解く必要はありません。 眺めるだけで十分です。 そこには未来の自分が越えなければならない壁があります。 今は高く見えるかもしれません。 遠く感じるかもしれません。 それでも、その壁の存在を知ることには大きな意味があります。 ゴールを知らずに走る人と、ゴールを知って走る人では、日々の積み重ね方が変わるからです。 高校生活は楽しいものです。 勉強だけをして過ごす必要はありません。 部活動も、友人との時間も、かけがえのない思い出になります。 だからこそ、勉強との両立が大切なのだと思います。 高校三年間は長いようで短い。 それは卒業した人たちが皆口を揃えて言うことです。 そして受験を終えた生徒たちが口を揃えて言うことでもあります。 「もっと早く始めておけばよかった」 その言葉を後になって繰り返さないために。 高校二年生の今、一度だけ未来を見に行ってみてください。 志望校の過去問を開くことは、そのための最も簡単な方法かもしれません。


 
 
 

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