日本語は世界有数の「聞き間違い言語」?
- 播磨塾 進学塾
- 6月4日
- 読了時間: 3分
皆さんはこんな経験はありませんか? 先生が 「こうしょうについて考えましょう」 と言った瞬間、 ある生徒は 「交渉?」 別の生徒は 「考証?」 さらに別の生徒は 「高尚?」 と頭の中で違う漢字を思い浮かべる。 実は日本語には、同じ発音なのに意味が全く違う言葉が大量にあります。 これを「同音異義語」と呼びます。 英語にもありますが、日本語は特に多い言語として知られています。 --- ■ 「こうしょう」だけで何種類ある? 例えば「こうしょう」。 代表的なものだけでも、 ・交渉(話し合い) ・高尚(上品で優れている) ・考証(文献などを調べる) ・公称(公式な呼び方) ・鉱床(鉱物が埋まっている場所) ・校章(学校のマーク) があります。 もし会話だけなら、 「こうしょうが大切です」 と言われても何の話か分かりません。 文脈がなければ理解できないのです。 --- ■ 「きしゃがきしゃできしゃした」 有名な例があります。 「貴社の記者が汽車で帰社した」 全部「きしゃ」です。 漢字にすると簡単ですが、 音だけ聞くと脳が混乱します。 外国人が日本語を難しいと言う理由の一つです。 --- ■ 「はし」を落としたら大事件? 「はしを落とした」 さて、何を落としたのでしょう。 ・箸 ・橋 ・端 どれでしょうか。 橋を落としたならニュースです。 箸なら夕食が少し困ります。 端なら何の端なのか聞き返したくなります。 会話では前後の内容から瞬時に判断しています。 実は私たちの脳はかなり高度な処理をしているのです。 --- ■ 勉強にも関係がある 同音異義語は国語だけの話ではありません。 例えば社会。 「かいこう」と聞いても ・開港 ・開校 ・改稿 があります。 歴史の授業で先生が 「横浜がかいこうされました」 と言ったら、 当然「開港」です。 しかし漢字を知らなければ意味を理解できません。 つまり、 語彙力=知識量 と言っても過言ではありません。 --- ■ なぜ日本語は同音異義語が多いのか 大きな理由は漢字です。 昔、日本は中国から漢字を取り入れました。 その際、多くの漢字が似た発音になりました。 例えば、 ・工 ・公 ・校 ・高 ・航 ・鉱 これらはすべて「こう」と読めます。 その結果、 「こう」で始まる単語が大量に生まれたのです。 --- ■ AIも苦手だった 実は昔の音声認識ソフトは、 同音異義語が苦手でした。 例えば 「きしゃできしゃした」 と言われると、 どの「きしゃ」なのか判断できませんでした。 しかし現在のAIは前後の文脈を読んで推測します。 人間が自然に行っていることを、コンピューターがやっと真似できるようになったのです。 --- ■ 入試にもよく出る 高校入試や大学入試では、 同音異義語の問題が定番です。 例えば、 「こうせい」を漢字で書きなさい。 と言われた場合、 ・構成 ・厚生 ・更生 ・公正 ・校正 などが考えられます。 前後の文を読まなければ正解できません。 つまり国語は暗記ではなく、 「意味を理解する力」 が必要なのです。 --- ■ 最後に 私たちは毎日当たり前のように日本語を使っています。 しかし、 「きしゃ」 「こうしょう」 「はし」 のような言葉を考えると、 日本語は実はかなり複雑な言語です。 それでも会話が成立するのは、 私たちが無意識のうちに文脈を読み取り、意味を判断しているからです。 国語の勉強は漢字を覚えるだけではありません。 言葉の意味の違いを知ることは、文章を正しく読む力や、人の話を正しく理解する力につながります。 もし時間があれば、今日一日だけでも「同じ発音なのに意味が違う言葉」を探してみてください。 きっと、 「日本語って面白いな」 と感じるはずです。




コメント