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播磨塾の使いこなし方

「先生なら、最初に何を言うだろう?」 ——“解き方”ではなく、“考え方”を掴んだ彼女の話 塾を探されている方から、時々こんな質問をいただきます。 「どんな先生がいるんですか?」 「成績って、本当に伸びるものなんですか?」 もちろん、講師としての技術や経験は大切です。 ただ、長く生徒を見ていると、最終的に大きく伸びる生徒には、ある共通点があるように感じます。 それは、 **“塾をうまく使う”のが上手いこと。** 今日は、そんな「塾の使い方」が非常に印象的だった、ある女子生徒のお話です。 --- ■ 文系は順調、しかし理系で急停止 彼女は、決して「最初から何でもできるタイプ」ではありませんでした。 ただ、とても真面目でした。 生徒会活動やボランティアにも熱心で、頼まれごとを放っておけない。 そして何より、「まずやってみる」という素直さがありました。 現代文の読解力が高かったこともあり、英語や古文は比較的順調に伸びていきました。 課題を出せば、きちんとやる。 言われた方法を、とりあえず試してみる。 すると当然、少しずつ結果が出始めます。 ところが、夏頃から様子が変わりました。 数学と物理です。 --- ■ 真面目な人ほど、実は“暗記”に逃げやすい 理系科目には、不思議な時期があります。 かなり勉強しているのに、なぜか点数に反映されない。 本人は真剣なのに、周囲からは「やり方が悪い」と言われてしまう。 彼女も、その時期に入っていました。 そして真面目な生徒ほど、この状況で起こりやすい現象があります。 それが、 **「解答を覚え始める」こと。** もちろん、本人はサボっているわけではありません。 むしろ逆です。 「努力が足りないのでは」と思うからこそ、さらに問題を解き、さらに答えを覚えようとする。 ただ、理系科目は少し意地が悪いところがあって、丸暗記だけではなかなか突破できません。 問題を少しひねられるだけで、急に景色が変わるからです。 彼女も、かなり苦しんでいました。 --- ■ 「答え」ではなく、「最初の一言」を見る ある時、私は彼女にこんな話をしました。 「解き方を覚えるより、 先生が問題を見た瞬間に、最初に何を言い出すかを見てみなさい」 理系が得意な人は、実は特別な魔法を使っているわけではありません。 問題を見た瞬間、 ・まずここを見る ・この条件は怪しい ・この形、どこかで見た そんな“最初の反応”が、かなり整理されているのです。 そして、そこを真似する方が、解答を丸ごと覚えるより遥かに強い。 少し料理に似ています。 レシピを暗記するより、料理人が最初に何を確認しているかを見る方が、本質に近い。 --- ■ 彼女が盗んだのは、「解法」ではなく「思考」 その後、彼女の授業の受け方は変わりました。 ノートを写すことよりも、 「今、なぜその式を立てたのか」 「なぜそこに注目したのか」 そういう部分を観察するようになったのです。 つまり彼女は、“解法”ではなく、 **“思考の流れ”を学び始めた。** これが大きかった。 数学や物理は、「知識量の勝負」に見えて、実際はかなり“読解”に近い教科です。 問題文をどう読むか。 どこに違和感を持つか。 何をヒントとして拾うか。 そこが変わると、一気に景色が変わります。 --- ■ 入試本番で起きた、小さな再現 合格発表後、彼女がこんなことを話してくれました。 「試験中、止まった問題があったんです。 でも、“この問題を見たら先生は最初に何を言うかな”って考えたら、急に整理できたんです」 その話を聞いた時、少し面白いなと思いました。 結局、人は“教わった言葉”そのものより、 **“考え方の癖”**の方を長く持ち帰るのかもしれません。 --- ■ 最後に 塾という場所は、不思議です。 同じ授業を受けても、大きく伸びる生徒と、そうでない生徒がいる。 その違いは、才能というより、 「どこを見て学んでいるか」 なのだと思います。 答えだけを見るのか。 考え方まで見ようとするのか。 彼女は後者でした。 だからこそ、壁を越えられたのだと思います。 播磨塾は、ただ“答えを教わる場所”ではありません。 考え方を盗み、試し、自分の武器へ変えていく場所です。 もし今、理系教科で苦しんでいる人がいるなら、 「何を覚えるか」だけではなく、 「先生が最初に何を考えているか」を少し観察してみてください。 案外そこに、突破口が隠れているかもしれません。



 
 
 

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