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テストは、人間を測っていない。

テストは、人間を測っていない。

― 点数では見えない、本当に大切な力とは ―


テストで100点を取る子は、優秀な子。


赤点を取る子は、勉強が苦手な子。


私たちは、いつの間にか「点数」と「その人自身」を重ねて考えてしまうことがあります。


しかし、少し立ち止まって考えてみてください。


もしテストだけで人間の能力を正確に測れるのなら、企業は面接をする必要はありません。


履歴書も、自己PRも、グループディスカッションも必要ないでしょう。


点数だけを見れば十分なはずです。


それでも、多くの企業や組織がさまざまな方法で人を評価するのは、テストだけでは分からない力が数多く存在することを知っているからです。


実は、学校のテストも同じです。


テストは「人」を測るものではありません。


**その時点での学びを測るもの**なのです。


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テストが測っているもの、測れないもの


学校の定期テストや入学試験は、限られた時間の中で、決められた範囲の知識や思考力を評価するためにつくられています。


つまり、測っているのは、


・その教科をどれだけ理解しているか


・学習内容を活用して問題を解決できるか


・現時点でどこまで到達しているか


という「学習の成果」です。


一方で、テストでは測ることが難しい力もあります。


好奇心。


粘り強さ。


創造力。


他者への思いやり。


困難から立ち直る力。


協調性。


責任感。


新しいことに挑戦する姿勢。


これらは、社会で生きていくために欠かせない力ですが、一枚の答案用紙だけで評価することはできません。


だからといって、テストに価値がないわけではありません。


**測れるものと、測れないものがある。**


まず、その違いを理解することが大切です。


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世界の教育は、「点数だけではない力」に目を向け始めている


近年、世界の教育は「知識をどれだけ覚えたか」だけではなく、「その知識をどう活用できるか」を重視する方向へ変化しています。


OECDが実施するPISA調査でも、読解力や数学的思考力に加え、課題解決能力や協働する力など、実社会で必要となる力が重視されています。


また、心理学者ハワード・ガードナーは、「知能は一つではない」とする**多重知能理論**を提唱しました。


言語能力や論理的思考力だけでなく、音楽的な才能、身体を巧みに使う力、人との関わり方、自分を理解する力など、人にはさまざまな知性があるという考え方です。


さらに、心理学者アンジェラ・ダックワースは、成功を支える要素として**GRIT(やり抜く力)**を提唱しました。


才能だけではなく、「長期的に努力を続ける力」が成果に大きく関わることを示した研究は、多くの教育現場でも注目されています。


こうした研究に共通しているのは、


**人の可能性は、一つの点数だけでは測れない。**


ということです。


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それでも、テストには大きな価値がある


ここで誤解してほしくありません。


「点数だけでは人を測れない」のと、「テストに意味がない」のは、まったく別の話です。


私は、テストには非常に大きな価値があると考えています。


ただし、その価値は「順位をつけること」だけではありません。


テストの本当の役割は、


**現在地を知ること**です。


目的地へ向かうとき、地図やナビが現在地を示してくれなければ、どこへ進めばよいか分かりません。


勉強も同じです。


何が理解できていて、


何がまだ理解できていないのか。


どこでつまずいているのか。


次に何を学ぶべきなのか。


それを教えてくれるのがテストです。


つまり、テストは「合否を決めるため」だけではなく、「次の一歩を決めるため」の道具でもあるのです。


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点数より先に育つものがある


教育現場では、点数以上に嬉しい瞬間があります。


質問が苦手だった生徒が、自分から手を挙げるようになった。


すぐに諦めていた生徒が、最後まで考え抜くようになった。


「分からない」と言えなかった生徒が、自分の課題を言葉にできるようになった。


これらは、答案には表れません。


しかし、学びの本質に近づいている証です。


興味深いことに、こうした変化を積み重ねた生徒は、その後に学力も伸びていくことが少なくありません。


点数は、成長の結果として表れることはあります。


しかし、成長そのものではないのです。


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点数は「結果」であって、「価値」ではない


一枚の答案用紙に書かれているのは、その日の結果です。


そこには、その人の優しさも、誠実さも、努力も、挑戦した勇気も書かれていません。


だから、一度のテストで自分の価値を決める必要はありません。


点数は変えることができます。


学び方を見直し、努力を積み重ねれば、何度でも変わります。


しかし、人としての価値は、最初から点数では決まりません。


この二つを混同しないことが、健全な学びにつながる第一歩です。


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テストは、「現在地」を教えてくれる


播磨塾でも、テストの結果は大切にしています。


受験では学力が求められますし、点数は努力の成果を知るための大切な指標だからです。


しかし、私たちが本当に見ているのは、その数字だけではありません。


点数の背景にある、


「なぜ間違えたのか。」


「何ができるようになったのか。」


「次はどう学べばよいのか。」


という過程です。


テストは、人間を評価するためにあるのではありません。


学びを評価するためにあります。


その違いは、とても大きいと思います。


人は、一枚の答案では測れません。


可能性も、


努力も、


優しさも、


挑戦する勇気も、


そこには書かれていないからです。


だから、良い点数の日も、思うようにいかなかった日も、答案用紙一枚で自分の価値を決めないでください。


テストは、あなたという人間を評価しているのではありません。


**今の学びを映しているだけなのです。**


そして、その「現在地」が分かれば、人はまた次の一歩を踏み出すことができます。


教育とは、その一歩を積み重ねていく営みなのだと、私は考えています。


 
 
 

1件のコメント


tetrisgameaz
7月23日

This post offers such a thoughtful perspective on education and personal growth! Tests measure knowledge at a moment in time, not human worth. Learning requires patience and continuous effort, much like developing problem-solving skills through strategic 1 Player Games. Thank you for sharing such a meaningful and encouraging message!

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