グローバル化
ここ数年、秋の推薦入試でグローバル化がテーマになることが多くなってきています。
「グローバル化」漠然とした言い方になってしまいましたが、では、グローバル化とはいったい何でしょう。国際化とは少し違うと思います。
国際化とは、国が存続していくことが前提ですが、グローバル化とは国という垣根が無くなっていくことを意味していると私は考えます。そこで考えなければならないのは、今後、グローバル化が進むとどうなるかということです。よく解り易い例えとして、水位の異なる水槽の垣根を取り払うとどうなるか、という問いが挙げられます。当然、水が高い方から低い方へ流れ、水面は同じ高さになります。
現在、世界には200前後の国や地域があり、それぞれの物価や所得水準はざまざまです。それが、グローバル化が進むと格差が無くなる方へ向かうというのです。当然のことでしょう。一方、国の内部つまり、先程の例えでいうところの水面下はどうなるのでしょう。所得の高い国に低所得者が入ったり、所得の低い国に大企業が拠点をおいたりましす。その結果、国内部の格差は広がるのです。
グローバル化が進むと、国と国との格差は縮まり、国内の格差は広がるということです。
現在、志望大学合格へ向け一生懸命取り組んでいる皆さんの未来には、我々現在の大人が経験した事のないような未来が待っているでしょう。世界を舞台に活躍する方、日本国内で活躍される方、皆夫々の明るい未来を想像して頑張っている事を我々は知っています。皆さんの長い人生の一時ですが、希望する未来の一助となるよう我々も日々真剣勝負です。
あと少し、共に頑張りましょう。
